「Georgia」と書くと馴染みがないが、ロシア語読みの「グルジア」の事である。(因みに、日本政府に対しても「ジョージア」という英語読みの表記に統一するように依頼が入っているらしい。)
最初に、Nikoloz 氏の略歴が紹介されたが、これが凄かった。。。 Georgiaの大学を出て、その後アイルランドの大学で経済学を勉強して、米国のTemple大学でも経済学を勉強したらしい。その後、アイルランド、米国で働き、グルジアの国営エネルギー会社の経営を行なっていたとの事だ。2004年から大臣職について、エネルギー大臣、財務大臣を歴任して、2009年2月に首相になった。
これだけの経歴を聞くと、それなりの年齢のように思うが、「1975年2月14日生」とインターネットの検索で出てきた。自分は1974年2月12日生まれなので1歳年下だ。彼が国の為に頑張っているっときに、いったい自分は何をやっていたのだろう。。。
そんな彼が、Georgiaがロシアから離れて、市場経済化して復興の道を歩んでいるとの内容を説明してくれた。 ある生徒が質問したのだが、「改革に成功した秘訣は何ですか?」、彼の答えは、「一度に全ての改革を行なったことだ。5年、10年かける改革もあるかもしれないが、ドラスティックな改革を成功させるためには、かなりの大きな痛みを伴うが、1度にやってしまうことだ。」
↑ これって、会社の改革も同じだな、と思った。国を改革するに当たってはお金が掛かるので、世界銀行、IMFといった金融機関が資金援助をしており、更にそれらの資金を活用して、産業誘致や、金融システムの安定化を図っているようだ。 つまり、会社の場合でも、改革には当然お金が必要となってくる。しかし、既に資金が枯渇していたり、融資してもらえない場合もある。となると、どうしても小手先の改革でしか対応できないために、何年たってもターンアラウンドできないケースが多々あるのだと思う。ここで、日本航空の例も思いついたが、ここで書き始めると更に長くなるのでやめておこう。
その他にも、「米国とロシアの関係の中で、唯一合意を見出せていないのが Georgia 問題だ。」 「Georgia は市場経済化を成功させなければならない。もし、我々が失敗したら、ロシアはアルメニア、アジェルバイジャンなどの旧ソビエト連邦諸国に対して、Georgia の失敗をネタにロシアの配下に入るように説得するだろう。」 などといった話を聞けた。
「Georgia」、人口400万人ちょっとの小国だが、黒海とカスピ海の交通の要所にある為に常に焦点のあたる国。そんな国で本気で国の復興の為に働いている方の話を聞くことができて、とても興味深かった。
そして、最後には白バイやら覆面パトカーに囲まれて帰っていきました。ちょうど、自分の家の方に来たのだけど、ニコロス・ギラウリ氏の乗っている前後の車のSP達が窓から上半身を出して箱乗りして手を上下に振っていたのが印象的でした。狙撃犯に狙われるのを撹乱するためなのだろうか???
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