日本にいるときは、闘牛とは闘牛士がマントでヒラヒラして、牛が翻弄されているのを楽しむだけのものだと思ったら全く違った。闘牛とは、闘牛士と牛との命がけの対決なのである。人間の作り出したエンターテインメントなので、人間が勝つようなシステムになっており、当然、牛は殺されることになる。
闘牛場にも色んなランクがあるようだが、幸いにも第1級の闘牛場である「Las Ventas」という所が家からバスで20分くらいのところにある。元来、血を見たりするのが大嫌いなのだが、スペイン文化を肌で感じるためにも行って見た。
【Las Ventas の正面玄関】
建物は荘厳だが、周りに出店があったりして、野球場のような雰囲気である。
【出場闘牛士の看板】
闘牛は3月から10月までしか開催されていない。左の写真の看板を見ると、10月も18日で終了のようだ。今日(11日)は若手の闘牛士だったので、チケットは半額。(自分の席は7.9ユーロでした。) 翌日(12日)は「イスパニアの日」の為、人気闘牛士が出場するようだ。
※ イスパニアの日とは、コロンブスが1492年に新大陸を発見した日として、スペインの祝日です。
【ガラガラな観客席】
席は、日向と日陰を選ぶことができ、日向側はガラガラである。1級の闘牛士のときは、日向側も満席になるのだろう。因みに、17時30分ピッタリに始まった。スペインでは、電車も時間に遅れるけど、闘牛だけは時間ピッタリに始まることで有名らしい。
【助手 対 牛】
まずは、バンデリリェーロと言われる助手がカポーテという布で牛をヒラリヒラリとかわす演技を披露。ここで、牛のクセを見抜くらしい。
【ピカドール 対 牛】
【バンデリリェーロ 対 牛】
【マタドール 対 牛】
【真実の瞬間】
【ラバ隊に引かれていく牛】
大雑把な流れとしては、上記の通りだ。この流れが、2時間の間に6回繰り返されることになる。一番最初は、牛の気持ちになってしまっていたために、牛が傷つけられ、殺されていく姿にショックを受けた。一方で、この文化を受け入れようと思い見始めたら、マタドールの立ち振る舞い、最後の仕留め方などの技術に目が行くようになり、あっという間に魅了されてしまった。ただ、何度も見たいと思うものではないので、留学中にもう1回くらい見れば十分かな? 今度は若手ではなく、1級のマタドールの演技を見てみたい。
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